みえ地震・津波対策の日シンポジウム(2021.12.5)の全編映像
みえ地震・津波対策の日シンポジウムについて
三重県では、昭和東南海地震が発生した12月7日を「みえ地震・津波対策の日」と定め、毎年地震・津波に関するシンポジウムを開催しています。
県北部の海抜ゼロメートル地帯では、南海トラフ地震を見据えて、津波から逃れるための避難が課題となっています。令和3年度は桑名市との共催により「海抜ゼロメートル地帯での津波避難を考える」をテーマに、地震・津波に対して私たちが身の安全を守るため何ができるかを考えました。
(動画ではパワーポイントデータ等を直接貼付けしているため、会場でのポインター投影は反映されておりません。ご了承ください。)
開催内容
(1)日時 令和3年12月5日(日)13~16時
(2)会場 NTNシティホール(桑名市民会館) 大ホール
(3)主催 みえ防災・減災センター、三重県、三重大学、桑名市
(4)参加者数 150名
(5)実施概要
①「みえの防災大賞」表彰式
三重県では、県内各地で自主的な防災活動に取り組んでいる団体を表彰し、これらの活動を県民の皆さんに広く知っていただくことにより、災害に強い三重づくりを進めることを目的として、平成18年度から「みえの防災大賞」を実施しています。
令和3年度「みえの防災大賞」、「みえの防災特別賞」及び「みえの防災奨励賞」の受賞団体に係る活動紹介の後、プレゼンターの知事から表彰状及び副賞が贈呈されました。(動画 0:18:18~)
受賞団体
(1)みえの防災大賞(1団体)
・津本地区自主防災会(紀宝町)
(2)みえの防災特別賞(1団体)
・株式会社山下組(志摩市)
(3)みえの防災奨励賞(4団体・50音順)
・神前(かんざき)女性防災の会「アイリス」(四日市市)
・大和(たいわ)地区自主防災連絡協議会(桑名市)
・玉城町防災ボランティア(玉城町)
・宮前(みやまえ)まちづくり協議会(松阪市)
②語り
テーマ「東日本大震災発生 ~マイナス3度の学校避難生活~」
語り部 阿部 重人(岩手県陸前高田市 米崎中学校元校長)
東日本大震災時に、陸前高田市立米崎中学校の校長を務めていた阿部さん。津波が押し寄せて住民が避難する様子の動画紹介や、自身がリーダーとなって学校避難生活を運営した状況を発表いただきました。
最後に、「私たちが街の再生に取り組むためのエネルギーは、お金や物ではありません。私たちを見守っているという温かい心を私たちに伝えてもらうことが、私たちの一番の願いです。」という会場へのメッセージにより、語りが締めくくられました。(動画 0:34:52~)
③パネルディスカッション
テーマ「海抜ゼロメートル地帯における避難への備え」
コーディネーター 川口 淳 (三重大学大学院工学研究科 准教授)
パネリスト 水谷 法美(名古屋大学大学院 工学研究科 教授)
若林 直樹(桑名市 理事)
森平 敦史(桑名市天神ヶ丘自治会連合会自主防災隊 隊長)
アドバイザー 阿部 重人(岩手県陸前高田市 米崎中学校元校長)
パネルディスカッションでは、東日本大震災の被害状況を振り返り、同じような地震が海抜ゼロメートル地帯で起こった際の被害想定が説明されました。桑名市の取組として、津波避難誘導デッキの整備や同市の防災拠点施設運用訓練の様子などを、また、桑名市天神ヶ丘自治会連合会自主防災隊の取組として、防災訓練の様子やオリジナル歌詞で作成した「地域防災の歌」などを、発表いただきました。
最後に、南海トラフ地震臨時情報の話題を交えて、事前避難など避難行動要支援者への対策を中心に各パネリストから発表いただきました。(動画 1:09:44~)