新着情報

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2017/02/28

「DONET研究会シンポジウム」を開催しました!

日時 平成29年2月15日(水) 14:00~15:45

場所 三重大学 地域イノベーションホール

 

 

  みえ防災・減災センターでは、先端技術を活用した南海トラフ地震の津波対策の現状や、これらの技術を活用したこれからの津波対策の展望などについて紹介・討議を行う「DONET研究会シンポジウム~津波観測・監視システム(DONET)を活用した津波対策について」を開催したところ、県・市町など行政機関の他、県内企業の防災担当者や防災に関心の高い県民など、約110名のご参加をいただきました。

 

講演1では、国立研究開発法人海洋研究開発機構においてDONET開発の中心的役割を担い、現在は香川大学地域強靭化研究センター長であり、特任教授兼学長特別補佐でもある 金田 義行氏 にご講演をいただき、南海トラフ地震の震源域の海底に強震計や水圧計などの観測装置を設置し、地震や津波の発生状況をリアルタイムで監視する「DONET(地震・津波観測監視システム)」の機能や活用方法などについて、ご説明をいただきました。

 

また、講演2では、伊勢志摩サミットを契機に三重県が導入した「DONETを活用した津波予測・伝達システム」の機能と今後の展開について、三重県防災対策部 防災企画・地域支援課 上村 正典課長 が解説を行いました。システムの機能については、DONETの観測情報を活用して津波の発生を検知し、それを伊勢志摩地域の住民に緊急速報メールで伝達するとともに、県災害対策本部内のモニターで津波の到達時刻や最大波高、浸水域等を予測して表示すること、今後の展開については、同システムを県の南部地域にも展開していくことが説明されました。

 

その後のパネルディスカッション「DONETを活用したこれからの津波対策の展望について」では、三重大学大学院工学研究科の 川口 淳准教授 のコーディネートのもと、パネリストに香川大学の 金田 義行センター長、津市危機管理部防災室 東谷 竹雄主査、紀北町危機管理課 長井 亮介係長、三重県防災対策部防災企画・地域支援課 上村 正典課長 を迎え、今後、県の南部地域にシステムを展開するにあたり、県や市町の災害対策活動にどのように本システムを活用するのかなどについて、活発な議論を交わしました。

 

みえ防災・減災センターでは、DONETの活用に関して県や関係市町と「DONET研究会」を設置し、この日のシンポジウムで議論した内容などについて、今後、研究を一層進めることとしており、これらの成果等については、随時、関係機関や県民の皆さんに情報発信を行っていくこととしております。

 

南海トラフ地震の津波対策として大きな期待がかかる「DONET」を活用したシステムについて、今後もご注目ください。


【当日の配付資料】

・ プログラム

【プログラム】 DONET研究会シンポジウム20170215

・ 講演1資料

【講演1】資料 DONET(地震・津波観測監視システム)について(講師;香川大学地域強靭化研究センター長・特任教授 学長特別補佐 金田 義行 氏)

・ 講演2資料

【講演2】資料 DONETを活用した津波予測・伝達システムと今後の展開について(講師;三重県防災対策部 防災企画・地域支援課長 上村 正典)


三重県知事あいさつ

 

 

香川大学地域強靭化研究センター長・特任教授 学長特別補佐 金田 義行 氏

 

 

三重県防災対策部  防災企画・地域支援課 上村 正典 課長

 

 

パネルディスカッション

コーディネーター 三重大学大学院工学研究科 川口 淳 准教授

 

 

パネルディスカッション パネリストのみなさん

 

 

 

 

 

 

 

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